Ability Easing 07
After Effects プラグイン・スクリプト解説、刊行物・第七弾!表現の幅を広げ制作に変化を加えるプラグイン/スクリプト
After Effects プラグイン・スクリプト解説、刊行物・第七弾!表現の幅を広げ制作に変化を加えるプラグイン/スクリプト
お手に取っていただき、ありがとうございます。
CC2019がリリースされましたが皆さん如何お過ごしでしょうか。
去年は2018がリリースされたけどCC2014が現役ということを書いた覚えがあるのですが、ついにCC2019への乗り換えを始めました。気持ちとしてはCC2014が安定版なのですが、メジャーなプラグインから続々とサポート対象から外され、いよいよ感が出てきたので仕方なくという感じです。面倒くさがっていた割には一番の懸念点であったプラグインの移行がすぐに終わり、変に自分でハードルを上げていたような気がします。
何かとやることが積み重なり、今年こそ落とすのではないかと自分で自分を心配しましたが、ひとまず無事に出すことができました。
今回は軽量なものを一つ、二つほど。
また、先日アップデートされたTrapcode Particularが劇的な進化を遂げてしまい、ちょっと触りたくなりましたのでプレビュー程度にこちらも一筆。
ちょっとした読み物に如何でしょうか。
十三冊目で平成最後の本ではないでしょうか。
After Effectsのプラグインとスクリプトの本、今回もどうぞよろしくお願いいたします。
カメラとカメラを繋ぐ ~ AE Camera Morph
AE Camera Morph はカメラとカメラをモーフィングするスクリプトです。
After Effects とも親和性の高い3DCGソフトウェアであるCinema 4Dに搭載されているカメラモーフ機能を模したものでざっくりとした機能はその名の通り、複数のカメラを繋ぎ滑らかに変化させることで一本のカメラとして扱えるようにしてあげるというものです。
前述のカメラモーフは非常に便利なものなのですが『AEにも同じ機能があれば…』と思ったことがある人も多いはず。私もその一人です。
全く新しいスタイルを生み出す ~ Transfusion
TransfusionはAIによる機械学習を用いて作成したスタイルを絵・動画に適用するプラグインです。とは言いつつこれだけ書いても正直伝わらないのですが、簡潔に言うと特定の画像などを参照し、その模様や色合いをプラグイン上で解析してスタイルとして反映させることができるというものです。従来のスタイライズ系のプラグインは既に用意されたデジタルやカートゥーンといったスタイルをベースに調整するというものが基本でしたが、Transfusionはそこに制限がなく、新しいものをユーザーの手で生成することができるという点において全く新しいプラグインと言えます。
Transfusionは開発元から提供されるスタイルプリセットを読み込む『Transfusion Styles』とユーザーが1から生成する『Transfusion Blend』が含まれています。基本的な扱い方に大きな違いはないため、双方を掘り下げていきましょう。
Trapcode Particular 4 / Fluid プレビュー
先日Red GiantのTrapcode Suiteのバージョンが上がり、幾つかのシリーズプラグインのバージョンも上がりました!
Mirがようやく3Dモデルの読み込みに対応したのも注目ポイントですが、何よりも一番のピックアップポイントはFluid(流体)シミュレーション機能がParticularとFormに搭載されたことでしょう。ここしばらくはGPU対応委が促進されて処理が早くなったなどの底を支えるアップデートはありましたが、今回のような明確な新機能というのは久々で非常に楽しみにしていました。実は本誌でParticularの全般解説を行う予定もあったのですが、Fluidがきてしまった以上、中途半端になりかねないのでこちらは次回に。それでもちょっと触れてみた感想だけでも書き起こしたかったので、プレビュー記事としてゆるめにFluidのみに絞って機能を見ていきたいと思います。