ARRI Film Lab
ARRIの色科学で本格的なフィルムルックを再現するグレーディングプラグイン
ARRIの色科学で本格的なフィルムルックを再現するグレーディングプラグイン
ARRI Film Lab v1.5がリリースされました。本バージョンでは、8mm〜65mmのフィルムフォーマット選択やアナモルフィック比の調整が加わり、処理も最大4倍高速になりました。既存のライセンスをお持ちの方は、最新のインストーラーで無償でアップデートできます。(2026/10/7)
ARRI Film Lab は、ARRIの色科学で本格的なフィルムルックを再現するグレーディングプラグインです。
フィルムスキャナーのARRISCANからALEXAカメラまで、ARRIがフィルムとデジタルの両方で培ってきた画像処理の知見をもとに、アナログフィルムの粒状感、色、ハレーション、ゲートウィーブを再現します。どの設定をどの強さで組み合わせても自然なフィルムの質感になるよう設計されており、既存のLUTやグレーディングを生かしたまま仕上げられます。ARRI Look Libraryのプラグイン版も付属します。
DaVinci Resolve、Baselight、Nukeなど主要なOFX対応のホストで動作。ARRIカメラに限らず、LogC3/LogC4、ACES 2.0(ACEScc/ACEScct)のワークフローに取り込んだRGB素材であれば、どのカメラの映像にも使えます。

これまで35mmフィルムを基準にしていたルックに、8mm・16mm・65mmが加わりました。選んだフォーマットに合わせて、グレイン、ハレーション、ディテールの見え方がまとめて切り替わります。
さらに Grain Size(粒子の大きさ)と Rendition of Detail(見た目のシャープさ)をそれぞれ0.75〜1.5で調整できるので、16mmと35mmの中間のような質感も作れます。


設定:Grain 50D/Film Format 16mm/Color Premiere/Anamorphic Ratio 1.25


設定:Grain 50D/Film Format 65mm/Color Classic/Anamorphic Ratio 1.33
アナモルフィックレンズで撮影したフィルムをデスクイーズすると、グレインやハレーションも横方向に引き伸ばされて見えます。v1.5では、1.25x〜2.0xの8段階のスクイーズ比から選んで、この伸び方を再現できます。撮影に使ったレンズに合わせて、グレイン、ハレーション、ディテールが自然な比率で乗ります。



ユーザーからの要望を受けて、Grain Intensity と Halation Intensity の上限がこれまでの2倍になり、0.0〜2.0で調整できるようになりました。ハレーションは強さに加えて、光のにじみの広がり(Halation Spread)も個別に設定できます。8mmや16mmのざらついた質感や、ハイライトが大きくにじむルックのような、はっきりとしたアナログ感も作れます。
作例の設定:Grain 500T/Film Format 16mm/Color Reversal/Anamorphic Ratio 1.65
スライダーを左右に動かすと、適用前(Rec.709)と適用後を比較できます。
作業色空間として、LogC4、LogC3、リニアに加え、ACES 2.0 の ACEScc/ACEScct を選べるようになりました。ACESベースのグレーディングパイプラインに、シーンリファードのワークフローを崩さずに組み込めます。ARRIカメラと他社カメラが混在する案件でも、VFXから最終グレーディングまで対応できます。
OpenFXのカラーマネジメントに対応したホストでは、ホスト側のカラーパイプラインと連動します。Baselightでは色空間が自動で処理され、ほかのホストでは、選んだ作業色空間にホストが素材を変換します。クリップの色空間が一致しない場合は警告が表示されます。

※v1.0.xで作成したプロジェクトは、再現性の改善により、v1.5で開くとわずかに見た目が変わる場合があります。また、アップデート後にライセンス認証、またはフローティングライセンスサーバーの指定をもう一度行う必要がある場合があります。


ARRIが長年培ってきたフィルムとデジタルの技術をもとに、フィルムフォーマット、粒状感、色、ハレーション、ゲートウィーブといったアナログフィルム特有の要素を、直感的な操作でコントロールできます。
スライダーを左右に動かすと、適用前(Rec.709)と適用後を比較できます。
作例の設定:Grain 50D/Film Format 35mm/Color Premiere
ARRI Film Labが優れているのは、どの設定をどの強度で組み合わせても、常に自然で心地よいアナログフィルムの質感が得られる点です。LUTを事前に適用している場合でも、ポストプロダクションでカラーグレーディングを施している場合でも、ARRI Film Labはそれらのルックを尊重し、干渉することなく調和させます。さらに、異なるカメラ素材が混在していても、一貫性のある結果が得られます。
作例の設定:Grain 200T/Film Format 35mm/Color Live


ARRI Film Labは、DaVinci Resolve、Baselight、Nukeなど主要なカラーグレーディング環境に対応しています。ARRI製・他社製カメラのRGB画像をリアルタイムで4K処理し、作業色空間は LogC3(AWG3)、LogC4(AWG4)、ACES 2.0 から選べます。収録フォーマットが ARRICORE、ARRIRAW、ProRes、他社のコーデックのいずれでも使えます。
撮影現場でフィルムルックを確認したい場合は、DaVinci Resolve の Resolve Live、または Pomfort Livegrade Frontier を使ってプレビューできます。

ARRI Film Lab は、既存のLUTやグレーディングにフィルム特有の風合いを加えることができ、カメラを問わずプロジェクトのルックにさらなる深みを与えます。
50D、200T、500T のグレインプロファイルから選び、クラシックなネガフィルムの質感と奥行きを再現できます。Grain Intensity は 0.0〜2.0 で調整できます。
代表的なプリントフィルムの色特性に加え、リバーサル(ポジ)フィルムやブリーチバイパスなど、ラボプロセスを通じた象徴的なフィルムルックを再現可能です。
ハイライトやエッジの周囲に、赤やオレンジのリアルなグローを追加。実際のフィルム層内の光反射によって生じる「ハレーション現象」を模した効果です。グローの強さと広がりを個別に調整できます。
映像にごくわずかな揺れ(メカニカルなジッター)を加えることで、フィルム撮影で見られる特有の“動きのクセ”を再現します。
ARRIカラーマネジメントに基づくワークフローにより、異なるカメラ素材を混在させても統一されたフィルムルックが得られます。
DaVinci Resolve、Baselight、Nuke などの主要ポスプロツールとシームレスに連携可能です。
ARRI製・他社製を問わず、RGB画像を高速に処理します(v1.5で最大4倍)。収録コーデックやフォーマットに依存せず、カメラのメタデータも必要ありません。
ARRIがさまざまな撮影環境や制作スタイルに合わせて開発した87種類のルックを、それぞれ3段階の強さで収録した ARRI Look Library のプラグイン版が付属します。
ARRI FILM LAB デモ & 正規版 (WINDOWS版)
ARRI FILM LAB デモ & 正規版 (MAC版)
ARRI FILM LAB デモ & 正規版 (Linux版)
製品のインストーラーはデモ版、正規版を兼用しています。正規ライセンスの認証を行わない場合、デモ版としてフル機能を7日間お試しいただけます。7日間後には画面にウォーターマークが表示されます。